せーく ひとり旅と街歩き 発達障害×ゲイ

元航空関係者×発達障害者×ゲイのサラリーマン「せーく」が、 ・国内外のひとり旅 ・街歩き ・グルメ ・発達障害 ・ゲイ などにまつわる事などをテーマに記事を書いていきます。埼玉県在住。

旅の行程は最大で9日間がベスト

旅程は最大で9日間

仕事が土日休みの僕の場合、どんなに長距離の旅でも、旅程を9日間(土日から次の土日までの間)に収めるとスマートと考えています。これを、僕は旅の日程の「黄金パターン」と呼んでいます。

 

スマートな理由として以下が挙げられます。
  1. キリが良い
  2. 「一週間」が有休の取得を認めてもらいやすい最大限の長さ
  3. 5日の有休取得で最大4日も長く休む事ができる = それだけ長く旅程を組める
  4. 9日あればどんなに遠い所でも往復の移動時間を除いて一週間は滞在できる
  5. 長期有休を取得したことが目立ちにくい
  6. 仕事が月曜からの再スタートとなり、リズムが戻りやすい

 

以下で各項目についての具体的な理由を述べてみたいと思います。

 

1.キリが良い

一般的にキリの良い単位で物事を区切る方が抵抗なく受け入れられる傾向があると思います。

 

ハンバーガー店の商品の値段も、ペットボトルの飲み物の中身の量も、みんな区切りの良い数字やタイミングで区切られているでしょう。

 

それらと同様に職場の上司に有休の取得を申請する際も「4日間」や「13日間」、「一週間と5日」などというより「一週間」などキリの良い単位で伝えた方が受け入れられやすいと感じます。

 

2.「一週間」が有休の取得を認めてもらいやすい最大限の長さ

しかし休暇を取って許容される期間の長さには限度があります。一週間は許されても、よっぽどのホワイト企業でもなければ二週間や三週間も会社を休むことは許されないでしょう。そこで一般的にその限度となるのが「一週間」なのです。

 

3.最大4日も旅程を長く組むことができる = それだけ長く旅程を組める

月曜から金曜まで5日間続けて有給を取得すると、その前後の土日も連続して最大で「9日間」の連休となります。

 

つまり有休取得日数の5日に対し最大で4日も長く旅程を組むことが可能です。

 

もしもこれが月曜から木曜までの4日間だけの有休の取得なると、先のような前後の土日と合わせた連休にはなりません。

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4.9日あればどんなに遠い所でも往復の移動時間を除いて一週間は滞在できる

  • 1日目にあたる行きの土曜日
  • 9日目に当たる帰りの日曜日

をそれぞれ行きと帰りの移動日に充てたとしても、その間にある7日間は丸々現地の滞在に使えます

 

(例)

土 ✈️ 移動日

日〜土 🏨 7日間現地滞在

日 ✈️ 移動日

 

(具体例)

土 ✈️ 移動日 東京→パリ

日〜土 🇫🇷フランス周遊一週間

日 ✈️ 移動日 パリ→東京

 

5.長期有休を取得したことが目立ち難い

旅から帰った後の初出社日が土日明けとなるので、長期有休を取得したことが職場で目立ちにくくなります

 

6.仕事が月曜からの再スタートとなり、リズムが戻りやすい

旅から帰った後の初出勤日が月曜となるため、普段の土日明けとあまり変わらない感覚で仕事を再スタートできます

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最後に

これらはあくまで土日休みの職場での話であり、すべてのケースに当てはまるとは限りません。そこは悪しからずご承知おき下さい。

 

せっかく貴重な有休を取得して旅をするなら、そうした点を踏まえよりスマートに有休を取得し、よりスマートに旅程を組み、ぜひとも素敵な旅をエンジョイしてくださいね!!

 

いづれ、僕の一人旅の旅程の例を記事で書いてみたいと思っています。ぜひその時もまたご覧頂ければ幸いです。

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成層圏の空 〜"宇宙が近い"と感じられる場所〜

成層圏の機内から

日中に成層圏を飛ぶ飛行機の窓から上の方の空を眺めてみる。するとそこには、いつも地上から見る空色の空ではなく、昼間でも紺碧の色をした空が広がっているはず。

 

我々が普段生活をしている対流圏と比べ、成層圏には上昇気流や下降気流があまり発生しない。だから雲もほとんど存在しない。

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自分が成層圏にいるのを知る方法

対流圏にある積乱雲(入道雲)が上昇し上空に伸びていくと、やがて対流圏と成層圏の境目である「成層圏界面」(Tropopause)に当たる。この面に当たった積乱雲は、その上の成層圏に向けた上方向への行き場をなくして左右方向に広がる(かなとこ雲)。

 

まさに、この積乱雲が上端で左右に広がる高さから上こそ、成層圏と言って良い。

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そこは最も宇宙に近い場所

嘘だと思うなら、本当に、日中飛ぶジェット旅客機の空から覗いて見てほしい。それも、横向きではなく、上向きに。

 

成層圏…そこは現在のところ、一般人が行ける場所の中で最も宇宙に近い場所

 

きっと地上で見る空の色よりもずっと宇宙の色に近い、紺碧の空のとなっているはずだから。

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幹・枝・葉・花 〜旅のプランを1本の木に例える〜

旅のプランを1本の木に例える

旅のプランを立てるとき、木の幹にあたるのが移動元から現地の都市の入り口へと繋がる移動手段と宿泊先。


枝に当たるのが現地の都市の入口から目的地へ繋がる移動手段など。


葉に当たるのが、現地での食料調達などの現地における付帯的な事。


そして花に当たるのが、観光の目玉となる目的地。

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1.各パーツごとの関係性

枝がなくても幹は成り立つが、幹がないと枝は成り立たない。


同様に葉や花がなくても枝は成り立つが、枝がないと葉や花は成り立たない。


…この様に考えていくと、木(つまり旅のプラン)の部位の重要度について以下の様な関係性が成り立つと思う。


幹 > 枝 > 葉・花


末端の花を綺麗に咲かせる為には、幹や枝がしっかりとしていないといけない。


そして旅の目的は「花」である。桜の花がない花見などしないのと同じで、旅においても旅の目的である「花」がなければ旅をする意味がない。

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2.旅のプランで「木の幹」にあたるもの

幹はひとつの木に対し1本しかないかけがえの無い存在で、幹なしでは旅のプランは存在し得ないと言っても過言ではないだろう。例えるならば現地の都市の入口である空港やターミナル駅へ向かう航空機や鉄道などがこれに当たる。


東京からホノルルへ向かうときに、予約していた飛行機にもし乗り遅れたら、旅の工程自体が土台からひっくり返るくらいの問題だ。

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3.旅のプランで「木の枝」にあたるもの

枝は幹と違い複数存在できる。多くの花を咲かせるためには、それだけ多くの枝が必要になる。現地の都市の入口から目的地へと繋がる地下鉄や路線バスやレンタカーなどがこれに当たる。枝が複数あるように、複数の路線を行ったり来たりしながら過ごす事になる。


例えば、ホノルル・ダニエル・K・イノウエ空港からワイキキビーチへ向かうバスがこれ。もしバスに乗り遅れても、タクシーや次のバスを利用するという「違う枝」を利用できる可能性がある。飛行機に乗り遅れるよりは比較的影響が少なく済む場合が多い。

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4.旅のプランで「木の葉」にあたるもの

葉も必要だ。太陽からの光を光合成し、栄養を摂取するように、「花」(旅の目的)を咲かせる為に、現地のスーパーで買い物をしたり、トイレに寄ったり、カフェで休憩を入れたり、観光案内所で情報を仕入れたりする必要がある。


例えばホテルの近くにあるワイキキのABCストアーズで、滞在中に必要な食料品などを買い揃えること。もしABCストアーズが気に入らなければ、近くにある別のお店という「違う葉」を利用できる可能性はある。


ひとつの枝に沢山葉が生茂る様に、街の中には色んなお店があり、現地で予定変更して「違う葉」を利用したとしても、大勢に大きな影響はない場合が多い。

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5.旅のプランで「木の花」にあたるもの

「花」こそが旅の目的と言って良い。この花を咲かせる為に、幹や枝や葉を育ててきたとも言って良いかもしれない。


人それぞれ旅の目的は異なるが、例えば、ハワイ旅行で「ワイキキビーチで遊ぶ事」がこれに当たるかも知れない。

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最後に、「旅の花」を沢山咲かせるために

この様に、旅の目的である「花」を咲かせるには幹も枝も葉もすべて必要である。


しかもその「花」を沢山咲かせるためにはそれだけしっかりとした「幹」が必要になるし、それだけ沢山の枝や葉も必要になる。


幹も枝もなく、雑草のように幹も枝もなく葉っぱだけで近所の公園にお散歩にフラッと出かける様なプランでは、素敵で立派な旅の「花」は咲かせる事が難しい。


そして大きい旅の木を育てようとすればするほど、それだけ時間もかかる。


旅という名の大きな木をひとつ、手間暇かけて育てあげれば、それだけたくさんの枝の先に、たくさんの旅の「花」が咲き誇る事だろう。


また沢山の旅の「花」を咲かせる為に、僕はまた幹を育て、たくさんの枝を育て、旅のプランを立てていこうと思う。

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一人旅の旅先で、一人でレストランに入ること

 

1. 一人旅だとレストランに入りづらい!?

一人旅経験がある方は、旅先で、レストランに一人で入りづらいという雰囲気を感じたり、なんとなく一人で入るのが恥ずかしいと感じたりしたことはありませんか?

 

少なくとも僕は何度もあります。特に一人旅初心者の頃は、一人で旅先にあるレストランなどに入ることが難しいと感じていました。

 

例えば沖縄の国際通りには三線の生演奏が楽しめるレストランがありますが、僕はそこへ一人で入る度胸がなく、行き先をファーストフード店であるA&Wに変更したりしたことがあります。

 

レストランの店内がカップルやファミリーなど複数人のグループ客ばかりの中一人で利用すると、何となく周りから浮いて目立ってしまい、

「あの人、友だちがいないのかな?」

「あの人、孤独な人なの?」

などといったネガティブなイメージを持たれたり、笑われたりしないかと気になったりもします。

 

もちろん、本来そんなことは気にしなくて良いのだと、頭の中では分かっているのだけれど…f:id:sspirit1011:20200728215937j:image
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2. 地方(田舎)よりも都会の方が気を使わないで済む?

僕の感覚では、国内外を問わず、何となく都会よりも地方(≒田舎)の方がそういった雰囲気が強い気がします。

 

(1) 都会では

今の時代、都会では駅前や空港、街中やオフィス街などにあるレストランやカフェを「お一人様」で利用することは「当たり前」でしょうし、むしろ忙しそうにPCなどを使ってテレワークをしている「お一人様」のサラリーマンなどがいっぱいいる事も多いですよね。

 

最近は"お一人様"用のカウンター席や、飛行機の"ビジネスクラスみたいな形"の座席が用意されているレストランなども多くあります。

 

ちょっと待ち合わせをするため、ちょっと一息つきたいから、ショッピングやデートの間の休憩に、などといったちょっとした普段使いでレストランを利用する人も多いでしょう。

 

(2) 地方(田舎)では

しかし地方では、都会と比較してみると、一般的にレストランやカフェなどの店舗数があまり多くなく、身近な距離に存在する店舗数も限られているのではないでしょうか。

 

そうした地方の環境下では一般的にレストランやカフェは"普段使い"の場所ではなく、どちらかというと休日に家族や友達などのグループで自動車に乗って出かける「非日常的な場所」なのかと思います。つまり一人でわざわざ出かけるという場所でもないのでしょう。

 

現に僕は島根県などの地方に住んでいたことがありますが、レストランやカフェと言える様なお店の多くは松江市出雲市などの駅前や出雲空港のターミナルビル内、道の駅など主要国道沿いなどにしかなく、郊外にはレストランではなく寿司屋やラーメン店がパラパラと点在するくらいでした。

 

そしてその島根で一緒に働いた方々にとってはレストランというとどこかちょっとお洒落で憧れる特別な存在で、休日に家族や友だちなどと行くというイメージのようでした。中にはファミレスではお馴染みの「ドリンクバー」という物を知らない人もいた事に驚いたこともあります。(お世話になった島根の皆さんには申し訳ないですが…)

 

 

もちろん、これらの例がすべての例で当てはまるわけではないでしょう。しかし一般的な都会と地方のレストランやカフェを比べると、やはりその様な傾向が強いのかなぁと思います。

 

そしてこれは日本国内に限らず、少なくとも欧米先進国の僕が今までに訪れたことのある多くでもそんな雰囲気が見受けられました。

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3. 一人旅の旅先でレストランに入りたければ

もちろん、レストランを一人で訪れたって何も悪いことではなく、むしろレストラン側からしたらお金を払ってくれるお客が1人でも来てくれる事は嬉しいことでしょう。

 

ただ、問題はお店の側の問題ではなく、"周りの目"ですよね。そんなとき、どうすれば良いでしょうか。

 

周りの目が気にならないという人は遠慮なく利用すれば良いと思いますが、どうしても周りの目が気になる人は、やはり僕は都会の駅前や空港の構内など、一人利用のビジネスマンなどが多いレストランやカフェなどを利用するのが良いかと思います。

 

または一人旅の観光客が多い観光地付近のレストランやカフェなどでも良いかも知れませんね。

 

 

一人旅の途中、乗り継ぎなどでターミナル駅や空港を利用する機会が多いかと思います。その駅前や空港には、大体その国や地域を代表する様なグルメや名物を扱うレストランやカフェがあるもの。

 

例えば新千歳空港の国内線旅客ターミナルビルには北海道のラーメンの名店が集まったゾーンがあるし、那覇空港の国内線旅客ターミナルビルには和食と沖縄料理のお店や沖縄ステーキの名店などがあります。羽田空港第二旅客ターミナルビルには江戸前寿司の店や横浜のレトロな珈琲店などがあります。

 

その国や地域の美味しいグルメを味わいたいならば、旅の行程を組むときに、ターミナル駅や空港を通過するついでにそんなレストランやカフェに立ち寄るスケジュールを組み込むと良いかと思います。

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4. どうしてもレストランやカフェに入れないという場合は

(1) ホテルの朝食ブッフェ

観光客のゲストが多く利用するホテルの朝食には、外地から訪れたゲストを喜ばせる意味も含めてその地域の名物やグルメなどを食事の中に取り入れていることが多いです。

 

例えば北海道のホテルでは朝食バイキングにハスカップのジャム、イクライカの塩辛、シャケなどが出されたり、那覇のホテルではタコライス海ぶどうが出されたりしました。

 

ロンドンのHGホテルでは分厚いベーコンやベイクド・ビーンズ、バルセロナのACホテルでは揚げたてのクロケッタやトルティージャ、ピンチョスなどが出されたりも。

 

市中のレストランやカフェを利用しなくても、ホテルでご当地グルメを楽しむことも出来ます。

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(2) 市場

街の市場などを利用するのも良いかもしれません。

 

那覇ならば現在移設中の牧志公設市場に行けば石垣島産のスナックパインやマンゴーソフトなどが味わえます。台湾ならば有名な士林夜市マドリードなら先日も記事でちょっと触れたサンミゲル市場など。

 

こうした観光客も多く訪れる様な市場ならば、その国や地域を代表するグルメを取り扱うお店が結構あります。

 

ちなみに東京の豊洲市場でも「千客万来」施設を建設中ですよね。今は仮設の施設が営業されているそうです。

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(3) スーパーマーケット

上の2つと比べると、「出来立て」を味わうことができない分オススメ度は下がりますが、現地のスーパーマーケットを利用するという手もあると思います。

 

フランスの大手スーパー「カルフール・マルシェ」では太いバゲットや多種多様なパンやクロワッサン、デニッシュ多く取り扱っていました。それらに加えてクリームチーズや生ハムにエビアン、ときにはワインも購入し、ホテルに持ち帰って部屋で地元のテレビ番組を見ながらゆっくり味わうのも良いでしょう。f:id:sspirit1011:20200728223733j:image
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5. 一人旅だからこそ味わえること

旅先で一人でレストランやカフェに入りづらいと思うことは、ひょっとしたら一人旅以外の旅では気付くことが難しい、一人旅だからこそ感じられることなのかも知れません。そういう意味では一人旅による新たな発見と言えるかも知れません。

 

そして一人旅だからこそぶつかるこうした様々な問題に対し、一人でそれをどう克服するか、代わりに何を用いるか、何が一番楽しめるかといった事を自由に考えたり、工夫したりし、それを自身の成長に繋げたりすることが出来るのも一人旅の良さかと思います。

 

一人旅には、このように一人旅でしか味わえない、感じられない、学べないことが山ほどあります。

 

一人旅の旅先の地方のレストランで、周りの目を気にせずに我がもの顔で"お一人様"を堂々と満喫できるようになったら、なかなかの一人旅の上級者と言えるかも知れませんね。

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マドリードで遭ったミサンガの押し売りの売人

1. コロナがパンデミックを起こす前

今年の2月、欧州数カ国を一人旅で訪れました。まだ新型コロナがパンデミックと言われるよりもだいぶ前の、日本ではダイヤモンドプリンセス号のニュースが取り上げられて始めたくらいの頃の話です。

 

その途中で訪れたスペインの首都マドリードで、ミサンガの押し売りの売人に絡まれました今回はその事について書いてみようと思います。

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2. 押し売りの手口

マドリードで、観光客にとって一番有名な市場とも言えるサンミゲル市場に向かっていました。市場の目の前に辿り着き、記念に市場の建物を撮影しようとしていたそのとき、突然背後から

「Hi, where are you from?」(どこから来たの?)

と声をかけられました。振り返ってみると、その声の主は背の高い黒人の20歳代後半くらいのお兄さんでした。

 

僕はこの一年前の欧州一人旅でもミサンガの押し売りの売人に絡まれた事があったため、その黒人の彼もミサンガの押し売り売人の一人であろうことは一目で察しが付きました。だから僕は言葉が分からないフリをし、彼のことを無視して市場に向かい歩き続けます。

その時に撮ったサンミゲル市場の全景
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しかし彼は相変わらず

「Where are you from?」

と声をかけてきます。僕は彼を無視して市場の玄関めがけ速足で歩き出すと、僕が何も返事をしていないにも関わらず

「トモダーチー」(友達)

「Do you like ナガトーモ?」(長友は好きかい?)

などと片言の日本語を並べ立て、

「トモダーチねー」(俺たち友達だね)

などと言いながら笑顔で僕の進路を遮るように立ち、片手を上げてハイタッチをしようとしてきます。もちろん僕は無視します。僕が好きな長友選手の名前を軽々しく口にされて、日本人としてちょっと不愉快でした。

 

僕の国籍を問う彼の質問に対し僕は何も答えていないにも関わらず、既に彼は僕が日本人である事を見抜いていたようでした。僕は

「分かってるなら質問してくるんじゃねーよ」

と心の中で一人ツッコミを入れながら、彼のことをちょっとからかいたくなる衝動を抑えつつ、僕はさらに速足でサンミゲル市場の入り口の方へ向かい歩きます。

 

3. 強引に左腕を掴まれる

市場のエントランスに目と鼻の先まで近づいた頃。彼は、僕が逃げてしまいそうなことに対し焦ったのか、ついに僕の左腕を掴み出しました。

 

噂によると、ミサンガの押し売りの手口はとても手が込んでいるらしく、一度腕に巻き付けてしまうと簡単に外せないような細工がしてあるらしく、ターゲットの腕に対しミサンガを強引に巻きつけ、

「外さないならお金を払え」

などと言いながら金の支払いを求めてくることもあるそう。だから、僕が腕を掴まれたとき、その手口に乗せられるような気がして慌てて逃げたのです。

 

4. 危うく逃げ切る

幸い、僕がサンミゲル市場の敷地内まで入ったところで、その売人は僕の腕から手を離し、追いかけるのを諦めました。さすがに公道ではなく私有地である市場の中で「商売」をするとなると面倒くさいと思ったのでしょう。

 

面倒なミサンガの押し売りの売人に絡まれた時は、やはりこうして安全な場所に避難すると良いです。

 

僕は強引に左腕を掴まれながらも、ちゃっかり右手で掴んだスマートフォンでサンミゲル市場の正面入り口の写真を撮りました。何ならついでに今回の一件の証拠として売人の顔を写して撃退してやろうとさえ思っていました。ただトラブルになるといけないので、皆さんにはあまりオススメしません。

左腕を掴まれながら撮ったサンミゲル市場の入り口 ▼

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5. サンミゲル市場の窓越しから売人の姿を撮影

ミサンガの押し売り売人の動きは、マルセド市場の中からも窓越しに見られました。興味本位で、しばし市場の中からガラス越しに彼らの行動を眺めていると、彼らは僕以外の色々な観光客にも絡んでいました。

 

僕は日本の皆さんに警告する意味も込め、また証拠を残すため、彼らの姿を写真に収めました。それが以下の写真です。ちょうど観光客に絡んでいるところは撮れませんでしたが、彼らがミサンガの束を持って周りをキョロキョロしている姿が見て取れるでしょう。

ミサンガを手にしながら、"ターゲット"が通るのを待っている。日本でいうところのショップのキャッチ!? ▼

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▼ミサンガの束持っています。彼、少し前に白人女性に絡んでいました。 ▼
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手前に写っている食べ物は、僕が市場で買ったスペイングルメの数々です。 ▼
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ターゲットとなる"顧客"の前に現れると、親しみやすそうに声をかけ、二言三言会話をし、突然彼の左手にあるミサンガの束を見せて強引に売りつけようとします。実際にこのときも目の前で、観光客と思われる白人女性に彼らが対し付き纏い、ミサンガの押し売りをしようと仕掛けていました。女性は慌てて早足で歩きながら彼らを交わしていました。

 

6. 彼らの行為は"違法"ではない

スリや両替詐欺などと違い、彼らはあくまでミサンガを"売っている"だけなので、その行為そのものは違法行為ではないのでしょう。もしくは明らかな詐欺だと分かるまでは現行犯で取り締まれないのでしょう。

 

まぁ、彼らも法を犯したくないためにこうした法に引っかからない迷惑行為をしているわけだし、命が目当てはなくお金が目当てなわけですから、彼らが突然目の前で銃で撃ってきたり、ナイフで刺してきたりはしないと思います。ただ、僕がされた様に笑顔で近づきながら腕を掴んできたり、強引に腕にミサンガを巻き付けようとしてきます

 

だから絡まれても決して慌てず、相手にせず、かつ腕を掴まれたら丁重に振り解きながら、ときにははっきりとNoと伝えてその場から立ち去れば良いと思います。そして近くのお店など安全な場所に避難できるならする。

 

ミサンガの押し売り以外にも、欧州の一部ではこうした"違法にならない"と思われる"迷惑行為"が多数見受けられます。

  • キャラクターの被り物をした人が、強引に一緒に写真を撮ろうと誘ってきて、写真を撮ったらチップを要求する
  • 親切を装い駅の券売機の使い方を教え、キップを買った途端チップ代を要求される

などというものもあります。まぁ、本人が望むのならば本当にチップを払ってその利益を受ける手もなくはでしょうが、望まないのであればキッチリ断るか、無視をして逃げるなどし、関わらないのがベターです。知らない人に絡まれて良い気分はしないものです。

 

日本でもつい先日まで飲食店や風俗店などのキャッチセールスなどが問題になりましたが、これに似ていると思います。日本のキャッチセールスは今やほぼ各地で違法行為になりましたけれど。

 

もちろん、彼らの行為はあくまで「違法」ではないので、悪いとも言い切れません。僕みたいに変にやり返そうとして真正面から顔写真を撮ろうとしたり、こちらが絡み返したりすると、こちらが罰せられる可能性もあります。

 

7. どうせ買うならお土産店で素敵なマドリード土産を

僕は彼らに絡まれる度に思います。

「べつに押し売りをされなくたって、もし彼らが売っている商品が本当に良いものならば、僕もお金を払ってちゃんと買うっていうのに」

って。

 

今回も、こんな姑息な「商売」をするんじゃなくて、正々堂々と商品を売ってお金を儲けたら良いのにって思わずにはいられませんでした。

 

ちなみにマドリードの街中には観光客向けのお土産店は色々あります。お土産を買うならばちゃんとしたお店で買うことが出来ます。

 

僕が見た中でも

  • 小さな陶器の置物
  • 絵葉書
  • 可愛いボールペン
  • 綺麗なバンダナ
  • レアル・マドリードのレプリカユニホームやミニボール
  • ビスケット
  • キャンディ

など、素敵なお土産がいっぱいありました。

 

一度腕に嵌めたら中々外れないミサンガよりも数倍も数十倍も素敵な、お金を出して買う価値があると思えるお土産ばかりでした。

 

もちろん、前述のサンミゲル市場の様に、美味しいマドリードのグルメを楽しめるスポットも沢山あります。サンミゲル市場の話題はまた別の記事で取り上げたいと思います。

マドリードのお土産店やグルメなお店など

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コロナの感染が収まってきて、マドリードを訪れることがあったときには、ぜひマドリードで色々探してみてください。

今だからこそ、「英国領時代の香港」の記憶を

中学時代の香港に対する記憶から

僕が中学生の頃、当時の英国領の香港を訪れたことがあります。

 

理由はあえて書きませんが、"この時期"だからこそ、敢えてその英国領時代の香港の記憶を書いてみたいと思います。

 

まだスマートフォンどころか携帯電話もデジカメのない時代。残念ながら当時の香港の写真が一切ありませんので、数年前に再び香港を訪れたときの画像をイメージとして幾つか載せたいと思います。

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帰国子女の影響で抱いた、香港への憧れ

中学時代、香港育ちの帰国子女の同級生の影響で、僕は香港に対し憧れを抱いていました。

 

彼はどことなく知的な雰囲気があり、ドラえもんのキャラクターで言うなら出木杉くんのような、子どもながらにインテリジェンスで爽やかなキャラクターでした。


また彼は僕と同じくエアラインのファンであり、学校の廊下などでエアラインの話をする傍ら、彼が育ってきた香港の話をたまにしてくれました。

 

その影響で、僕はまだ見たことのない香港という地に対して憧れを抱き、いつか行きたいと思うようになりました。

 

僕が香港に行きたかった理由は他にもあり、

  • 当時「東側諸国」と呼ばれた共産圏の中国の囲まれる様に、ポツンと「西側諸国」の香港が存在することが興味深かったこと
  • 「植民地」がどんなものなのか興味があったこと
  • 当時世界一着陸が難しいと言われた香港啓徳国際空港の着陸を体験してみたかったこと
  • 当時成田-香港線に就航していたアメリカのノースウエスト航空(現・デルタ航空)のジャンボ機に乗りたかったこと
  • 美味しい中華料理を鱈腹食べたかったこと

など、色々とありました。

 

 

初めての香港

僕はそんな憧れの香港に連れて行ってもらうために、何度も何度も親に頼み込みました。そして中学2年の14歳のときに、ついに念願叶い家族旅行として連れて行ってもらいました。

 

成田から念願のノースウエスト航空のジャンボ機(B747-200B)に乗り、香港啓徳空港の名物だった「香港カーブ」を経験しました。夜の明かりが華やかな香港の街のど真ん中を、高層ビルの屋上すれすれの低空で右旋回し、あっという間に着陸する様は圧巻でした。

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当時は英国の「植民地」

僕はまだ中学生ながらも海外の政治的な問題や海外の時事問題に興味があり、当時から海外に対する好奇心が旺盛でした。

 

当時の香港はまだ英国領であり、これまでに僕が渡航した国や地域の中では唯一の「超大国による植民地」です。


世界的に「植民地」が次々と過去のものになりつつある中、まだ現役の「植民地」だった地域を訪れたことはとても感慨深いものでした。

 

 

想定外にお洒落でファッショナブルな街

中学時代といえば、同級生や友だち同士刺激し合いながら、服や容姿などに気を使い始める時期かと思います。


当時僕もチェックメイトやBoonなどといったメンズファッション誌を読みながら、流行りの古着のリーバイスジーンズなど服を色々と買っていました。


もちろん世界的なファッションブランドのショップが集うようなお洒落な海外の街の雰囲気にも憧れていました。

 

でも香港に行くまでは、香港をはじめアジアの諸都市に対し、どことなく雑多でごちゃごちゃしていて、垢抜けないイメージを持っていました。


しかし実際に訪れてみると、あのネイザンロードを始め街のあちこちにお洒落なブティックやショップがたくさん立ち並び、お洒落な服装に身を包んだ人が大勢行き交い、自由で活気あふれていました。


それまで抱いていた垢抜けないイメージが払拭され、カルチャーショックというか、ある意味で期待に裏切られたのを覚えています。


そして香港の街でNIKEやリーバイス、香港ブランドのジョルダーノなど、様々なショップに行き、カットソーやデニムパンツなどを買ったのを覚えています。

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そんな自由で平和で活気ある香港をいつまでも

英国領だった当時から、香港はとても活気があり、治安が良く、自由で平和で活気ある地域です。

 

大人になってから中国に返還された香港にも行ったけれど、相変わらずでした。

 

さて、話は長くなりましたが、結局何が言いたいかと言うと、これまでも末長く、香港が自由で平和で活気ある地域であり続けて欲しいと思います。

 

そして願わくば、成田から僅か4時間で、LCCで片道¥5,000で行けちゃう香港に、また気軽にフラッと行ける日が来ることを願っております。

 

加油 香港!

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