せーく ひとり旅と街歩き 発達障害×ゲイ

元航空関係者×発達障害者×ゲイのサラリーマン「せーく」が、 ・国内外のひとり旅 ・街歩き ・グルメ ・発達障害 ・ゲイ などにまつわる事などをテーマに記事を書いていきます。埼玉県在住。

マドリードで遭ったミサンガの押し売りの売人

1. コロナがパンデミックを起こす前

今年の2月、欧州数カ国を一人旅で訪れました。まだ新型コロナがパンデミックと言われるよりもだいぶ前の、日本ではダイヤモンドプリンセス号のニュースが取り上げられて始めたくらいの頃の話です。

 

その途中で訪れたスペインの首都マドリードで、ミサンガの押し売りの売人に絡まれました今回はその事について書いてみようと思います。

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2. 押し売りの手口

マドリードで、観光客にとって一番有名な市場とも言えるサンミゲル市場に向かっていました。市場の目の前に辿り着き、記念に市場の建物を撮影しようとしていたそのとき、突然背後から

「Hi, where are you from?」(どこから来たの?)

と声をかけられました。振り返ってみると、その声の主は背の高い黒人の20歳代後半くらいのお兄さんでした。

 

僕はこの一年前の欧州一人旅でもミサンガの押し売りの売人に絡まれた事があったため、その黒人の彼もミサンガの押し売り売人の一人であろうことは一目で察しが付きました。だから僕は言葉が分からないフリをし、彼のことを無視して市場に向かい歩き続けます。

その時に撮ったサンミゲル市場の全景
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しかし彼は相変わらず

「Where are you from?」

と声をかけてきます。僕は彼を無視して市場の玄関めがけ速足で歩き出すと、僕が何も返事をしていないにも関わらず

「トモダーチー」(友達)

「Do you like ナガトーモ?」(長友は好きかい?)

などと片言の日本語を並べ立て、

「トモダーチねー」(俺たち友達だね)

などと言いながら笑顔で僕の進路を遮るように立ち、片手を上げてハイタッチをしようとしてきます。もちろん僕は無視します。僕が好きな長友選手の名前を軽々しく口にされて、日本人としてちょっと不愉快でした。

 

僕の国籍を問う彼の質問に対し僕は何も答えていないにも関わらず、既に彼は僕が日本人である事を見抜いていたようでした。僕は

「分かってるなら質問してくるんじゃねーよ」

と心の中で一人ツッコミを入れながら、彼のことをちょっとからかいたくなる衝動を抑えつつ、僕はさらに速足でサンミゲル市場の入り口の方へ向かい歩きます。

 

3. 強引に左腕を掴まれる

市場のエントランスに目と鼻の先まで近づいた頃。彼は、僕が逃げてしまいそうなことに対し焦ったのか、ついに僕の左腕を掴み出しました。

 

噂によると、ミサンガの押し売りの手口はとても手が込んでいるらしく、一度腕に巻き付けてしまうと簡単に外せないような細工がしてあるらしく、ターゲットの腕に対しミサンガを強引に巻きつけ、

「外さないならお金を払え」

などと言いながら金の支払いを求めてくることもあるそう。だから、僕が腕を掴まれたとき、その手口に乗せられるような気がして慌てて逃げたのです。

 

4. 危うく逃げ切る

幸い、僕がサンミゲル市場の敷地内まで入ったところで、その売人は僕の腕から手を離し、追いかけるのを諦めました。さすがに公道ではなく私有地である市場の中で「商売」をするとなると面倒くさいと思ったのでしょう。

 

面倒なミサンガの押し売りの売人に絡まれた時は、やはりこうして安全な場所に避難すると良いです。

 

僕は強引に左腕を掴まれながらも、ちゃっかり右手で掴んだスマートフォンでサンミゲル市場の正面入り口の写真を撮りました。何ならついでに今回の一件の証拠として売人の顔を写して撃退してやろうとさえ思っていました。ただトラブルになるといけないので、皆さんにはあまりオススメしません。

左腕を掴まれながら撮ったサンミゲル市場の入り口 ▼

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5. サンミゲル市場の窓越しから売人の姿を撮影

ミサンガの押し売り売人の動きは、マルセド市場の中からも窓越しに見られました。興味本位で、しばし市場の中からガラス越しに彼らの行動を眺めていると、彼らは僕以外の色々な観光客にも絡んでいました。

 

僕は日本の皆さんに警告する意味も込め、また証拠を残すため、彼らの姿を写真に収めました。それが以下の写真です。ちょうど観光客に絡んでいるところは撮れませんでしたが、彼らがミサンガの束を持って周りをキョロキョロしている姿が見て取れるでしょう。

ミサンガを手にしながら、"ターゲット"が通るのを待っている。日本でいうところのショップのキャッチ!? ▼

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▼ミサンガの束持っています。彼、少し前に白人女性に絡んでいました。 ▼
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手前に写っている食べ物は、僕が市場で買ったスペイングルメの数々です。 ▼
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ターゲットとなる"顧客"の前に現れると、親しみやすそうに声をかけ、二言三言会話をし、突然彼の左手にあるミサンガの束を見せて強引に売りつけようとします。実際にこのときも目の前で、観光客と思われる白人女性に彼らが対し付き纏い、ミサンガの押し売りをしようと仕掛けていました。女性は慌てて早足で歩きながら彼らを交わしていました。

 

6. 彼らの行為は"違法"ではない

スリや両替詐欺などと違い、彼らはあくまでミサンガを"売っている"だけなので、その行為そのものは違法行為ではないのでしょう。もしくは明らかな詐欺だと分かるまでは現行犯で取り締まれないのでしょう。

 

まぁ、彼らも法を犯したくないためにこうした法に引っかからない迷惑行為をしているわけだし、命が目当てはなくお金が目当てなわけですから、彼らが突然目の前で銃で撃ってきたり、ナイフで刺してきたりはしないと思います。ただ、僕がされた様に笑顔で近づきながら腕を掴んできたり、強引に腕にミサンガを巻き付けようとしてきます

 

だから絡まれても決して慌てず、相手にせず、かつ腕を掴まれたら丁重に振り解きながら、ときにははっきりとNoと伝えてその場から立ち去れば良いと思います。そして近くのお店など安全な場所に避難できるならする。

 

ミサンガの押し売り以外にも、欧州の一部ではこうした"違法にならない"と思われる"迷惑行為"が多数見受けられます。

  • キャラクターの被り物をした人が、強引に一緒に写真を撮ろうと誘ってきて、写真を撮ったらチップを要求する
  • 親切を装い駅の券売機の使い方を教え、キップを買った途端チップ代を要求される

などというものもあります。まぁ、本人が望むのならば本当にチップを払ってその利益を受ける手もなくはでしょうが、望まないのであればキッチリ断るか、無視をして逃げるなどし、関わらないのがベターです。知らない人に絡まれて良い気分はしないものです。

 

日本でもつい先日まで飲食店や風俗店などのキャッチセールスなどが問題になりましたが、これに似ていると思います。日本のキャッチセールスは今やほぼ各地で違法行為になりましたけれど。

 

もちろん、彼らの行為はあくまで「違法」ではないので、悪いとも言い切れません。僕みたいに変にやり返そうとして真正面から顔写真を撮ろうとしたり、こちらが絡み返したりすると、こちらが罰せられる可能性もあります。

 

7. どうせ買うならお土産店で素敵なマドリード土産を

僕は彼らに絡まれる度に思います。

「べつに押し売りをされなくたって、もし彼らが売っている商品が本当に良いものならば、僕もお金を払ってちゃんと買うっていうのに」

って。

 

今回も、こんな姑息な「商売」をするんじゃなくて、正々堂々と商品を売ってお金を儲けたら良いのにって思わずにはいられませんでした。

 

ちなみにマドリードの街中には観光客向けのお土産店は色々あります。お土産を買うならばちゃんとしたお店で買うことが出来ます。

 

僕が見た中でも

  • 小さな陶器の置物
  • 絵葉書
  • 可愛いボールペン
  • 綺麗なバンダナ
  • レアル・マドリードのレプリカユニホームやミニボール
  • ビスケット
  • キャンディ

など、素敵なお土産がいっぱいありました。

 

一度腕に嵌めたら中々外れないミサンガよりも数倍も数十倍も素敵な、お金を出して買う価値があると思えるお土産ばかりでした。

 

もちろん、前述のサンミゲル市場の様に、美味しいマドリードのグルメを楽しめるスポットも沢山あります。サンミゲル市場の話題はまた別の記事で取り上げたいと思います。

マドリードのお土産店やグルメなお店など

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コロナの感染が収まってきて、マドリードを訪れることがあったときには、ぜひマドリードで色々探してみてください。